「大学の特徴を伸ばす研究戦略策定とNature index分析に基づく共同研究ホットスポットの紹介」
9月1日 15:00~16:30 中会場(研修室601)
本セッションでは、大学の研究戦略を牽引する専門家をお招きし、国内外の先進的な事例をご紹介すると共に、参加者を交えて現在の課題や今後の展望などについて意見交換を行います。
【講演概要】
Michael Khor氏: NTUの最新動向と若手支援のための新たな取り組み、良質な研究者の特徴と意思決定過程、大学の特徴を示すNature Indexに基づく新指標などを紹介
相田 美砂子氏: 広島大学における世界を牽引する研究の推進、新設された学術院の紹介とその意義、教員の専門性・業績把握、大学力の可視化と特徴を伸ばす取り組み
David Swinbanks: データ分析に基づく共同研究の分布。NY、ボストン、メルボルン、シドニー、つくばサイエンスシティ、東京、パリ、カリフォルニアなどのホットスポットを取り上げ具体的に解説
Nick Campbell: パネルディスカッションのモデレーターとして、研究支援、共同研究の促進、研究評価や大学改革などの視点からディスカッションを展開
【モデレーター】
Nick Campbell(Springer Nature Nature Research Executive Editor & Executive Vice President, Global Institutional Partnerships)
ネイチャー・リサーチのエグゼクティブ・エディター(E.E.)兼グローバル・インスティテューショナル・パートナーシップのヴァイス・プレジデント。2001年の入社以来、Nature Reviews Geneticsのエディター、遺伝学系ジャーナルのE.E.、アジア・太平洋地域の共同出版事業を主導。また、NatureのE.E.として、プリント・オンライン版の大幅リニューアルを牽引。2016年6月まで、中国地区のディレクターを兼任し、現職に至る。遺伝子学の博士号を持つ。
【講演者】
Michael Khor(Nanyang Technological University of Singapore School of Mechanical & Aerospace Engineering Director, Research Support Office & Bibliometrics Analysis)
オーストラリアのモナシュ大学で博士号を取得。1989年に南洋理工大学(NTU)に勤務後、複数の上級職を歴任し、現在はResearch Support Office and Bibliometrics Analysisのディレクター。シンガポール国立研究財団(NRF)とAustralasian Research Management Society (ARMS) シンガポール支部コンビナが資金提供する"Assessing Singapore's Research Funding Programs For Young Global Talents: Collaboration Networks, Spillovers And Identifying Predictors Of Success"の研究代表者を務め、バイオセラミックス、ナノマテリアル関連の論文を300以上発表している。
相田 美砂子(広島大学 理事・副学長(大学改革担当))
神奈川県横浜市出身。1979年お茶の水女子大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了。理学博士(東京工業大学)。国立がんセンター研究所生物物理部研究員(1988~1991年は米国IBM)を経て、1998年10月広島大学理学部教授。2000年4月から同大学院理学研究科教授。2011年4月学長補佐(競争的資金担当)、2013年4月副学長(大学経営企画担当)。2016年4月から現職。専門:量子化学。
David Swinbanks(Springer Nature Nature Research Founder and Managing Director (MD), Nature Index)
世界の高品質な研究成果や共同研究動向を国・機関別にプロファイリングするデータベースNature Indexの創設者であり、ネイチャー・リサーチのオーストラリア、ニュージーランド、中東地域のマネージング・ディレクター(MD)。多くの物理科学・化学系ジャーナルを創刊し、またアジア・パシフィック地域および近隣国におけるグループの拡大を牽引。マクミラン・サイエンス・アンド・エデュケーションのオーストラリア、ニュージーランドのMDを務めた後、2016年より現職。