13 寺本時靖:神戸大学 - RA協議会第2回年次大会
RA協議会第2回年次大会
13 寺本 時靖:神戸大学|王 鴻香:長崎大学
本セッションでは異分野融合プロジェクトを創成するための方法論を体系的に学ぶことを目的とする。慶応大学システムデザイン・マネジメント研究科の富田先生に事例紹介を元に、どのような考え方、それを実現する方法論を体系的に講義していただく。同セッション②では本講義を元にして、各大学の事例紹介を交えたパネルディスカッションを開催するので、連続で受講することを推奨する。
背景として、近年のグローバル化により、地球的規模で複雑化する社会問題や環境問題、産業界ではイノベーションが世界的に求められている。そのため単一の分野の研究者や企業では対応しきれなくなり、多くのステークホルダーが協力して問題解決や新しい概念の創出への取り組みが盛んになっている。例えば、世界的にオープンイノベーションが潮流となり企業のみならず大学さらには一般市民まで巻き込んだ取り組みが盛んである。研究においてもScience2.0の概念の提唱、さらにはオープンサイエンスなどが盛んになってきており、大学においてもバックグランドの異なる多くのステークホルダーと共同研究を進める機会が多くなってきた。多くの大学でも分野を横断した研究プロジェクトの創成が大学戦略として取り入れられている。このような状況の中、URAは異なった分野の研究者を巻き込んだプロジェクトの創成のミッションを与えられている。今回のセッションでは、URAが異分野融合プロジェクトを創成するために必要な知識を得て、異分野融合プロジェクト創成の取り組みの事例紹介と経験談からそのスキルを向上していただきたいとの趣旨で本セッションを企画した。
【セッションオーガナイザー・司会者】
寺本 時靖(神戸大学 学術研究戦略企画室 特命准教授)
学位取得後ライフサイエンスの博士研究員を努めた後、2009年から金沢大学でURAとしてのキャリアをスタート。科研費の支援や若手研究者の支援、大学の研究戦略立案支援など幅広い業務を経験する。またURA組織化にも関与する。2014年に母校の神戸大学へ移籍。これまで大小200件以上の申請支援や企画、2つの大学の研究戦略に携わる。特にURA組織マネジメントと若手研究者支援、プロジェクト創生に興味を持っており、知識と経験を蓄積中。【セッション・オーガナイザー】
王 鴻香 Wang Hongxiang(長崎大学 研究推進戦略本部
主任リサーチ・アドミニストレーター)
北京大学化学系卒業、同博士課程修了、理学博士。日本の大学、研究所や企業で吸着技術を利用した化学装置の開発、新規無機吸着剤の合成に関する研究に20年以上携わった。その過程で自分の研究テーマで大型外部資金を獲得し、申請書内容の立案・作成やヒアリング準備、採択後の研究実施と経理業務管理、中間評価などへの対応、報告書の作成などの一連の業務を経験した。2014年4月にURAに着任し、外部資金獲得支援、研究力分析などで活動中。URAとして科学の発展に貢献したい。
【講演者】
特任講師)
システムデザイン・マネジメント序論、デザイン・プロジェクトなどの講義担当の他、社会的価値創出を行う社会システムデザインの実践・教育・研究を実施。また文部科学省委託事業「平成25年度イノベーション対話ツールの開発」「平成26年度グローバールアントレプレナー育成促進事業(EDGE)」のメンバーとしても活動。企業とのイノベーション創出やシステムズエンジニアリング領域での共同研究プロジェクトも多数行っている。
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