18 西尾 好司:株式会社富士通総研
 【年次大会事務局セッション】

「産学連携活動における大学としてのリスクマネジメント
 (利益相反・技術流出防止マネジメント)」
9月2日 9:00~10:30 小会場B(研修室602)

 文部科学省では、大学において産学官連携リスクマネジメント体制を整備するために、2015年7月3日に『大学等における産学官連携活動の推進に伴うリスクマネジメントの在り方に関する検討の方向性について』を公表し、2015年度及び2016年度に産学官連携リスクマネジメントモデル事業を実施しています。本事業は、利益相反マネジメントと技術流出防止マネジメントの2つの領域を対象として、各領域の事業採択校が、学内で体制や制度などの整備を進めるための調査や実際に整備に向けた活動をすることに加えて、その成果の普及・活用を推進することも目的となっています。

 本セッションでは、最初に、利益相反については東京医科歯科大学、技術流出防止については三重大学から、採択事業を推進されている先生により講演して頂きます。2015年度の両校の取り組みについては、2016年3月30日に開催された「産学官連携リスクマネジメントモデル事業 シンポジウム」にて報告されていますが、今回は、2016年度の活動の進捗報告も含め、これまでの取り組みを報告して頂きます。
 講演の後の議論では、大学としてリスクマネジメントを機能させるために、①大学の経営サイドのリーダーシップ、②教員・院生等への普及・啓発活動、認知度を高める取り組みや日常の相談活動、③事務組織との協力などをテーマに、リサーチアドミニストレーターがどのように関与していくかについて、講演者及び会場の参加者の間で議論していきたいと思います。





【セッションオーガナイザー・司会者
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 西尾 好司(株式会社富士通総研 経済研究所 主任研究員)

1998年富士通総研入社。東北大学工学研究科・博士(工学)。研究分野はイノベーションや技術経営。現在は、文部科学省科学技術・学術審議会専門委員(2015〜)、経済産業省産業構造審議会臨時委員(2014〜)、日本工業大学技術経営研究科教授(2013〜)を兼務。著書は、『知的財産イノベーション研究の展望』(共著、白桃書房、2014)、『競争力強化に向けた産学官連携』(共編著、中央経済社、2006)等。


【講演者】
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 飯田 香緒里(東京医科歯科大学 研究・産学連携推進機構 産学連携研究
 センター 教授、産学連携研究センター長)

2005年東京医科歯科大学入職後、特任助教・特任講師・准教授を経て、2011年より現職。産学連携活動推進及び知財管理、利益相反マネジメントを含む産学連携コンプライアンス教育及び研究に従事している。外部活動としては、経済産業省産業構造審議会知的財産分科会委員、文部科学省科学技術・学術審議会委員、日本専門医機構医療倫理・臨床研究に関する委員会委員、国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター利益相反マネジメント外部委員として、従事している。



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 狩野 幹人(三重大学 社会連携研究センター 准教授)

2003年、三重大学大学院生物資源学研究科において博士号(学術)取得後、2004年、三重大学知的財産統括室助手。同室助教、社会連携研究センター助教を経て、2013年より同室副室長、2015年より現職。主に知財マネジメントや技術移転に従事する他、利益相反、安全保障輸出管理に係る学内委員会委員、該非判定責任者を務める。2015年より大学院地域イノベーション学研究科准教授、2016年よりIR室を兼務。