URAの業務内容は多岐にわたります。URAの業務については、東京大学のスキル標準(やURA質保証制度の中で整理されています。
一般的には研究活動を軸に整理されることが多いようです。具体的には、研究を行うために必要な研究資金の獲得に向けた支援業務「プレアワード業務」、研究費を獲得したあとに関わる研究支援業務「ポストアワード業務」です。アワードは研究費に採択されることを意味します。
また、国内外の科学技術政策や学内研究資源の調査分析(研究IRともいう)などの「研究戦略推進支援業務」もURAの主要な役割です。
以上3つの業務を中核業務と称しています。
これ以外にも、産学連携・国際連携・研究広報など、研究を多面的に支援する「関連専門業務」も昨今ますますURAの役割の重要性が増しています。
研究戦略推進支援業務
研究戦略の企画・立案の支援
- 政策動向の調査・分析
- 研究力の調査・分析
- 研究戦略の策定
プレアワード業務
研究プロジェクト開始を支援
- プロジェクト企画立案
- 研究チームの編成
- 関係者等との折衝・調整や契約業務
- 外部資金の獲得 など
ポストアワード業務
研究プロジェクト実施を支援
- 進捗管理・予算管理
- 評価対応
- 研究成果の発信支援
- 報告書の作成 など
関連専門業務
研究を多面的に支援
- 産学連携、国際連携
- 研究倫理・コンプライアンス
- 研究資料・試料・データの管理支援業務
- シンポジウム等の企画運営
- 研究広報、安全管理 など
スキル標準
平成25年度科学技術人材養成等委託事業「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」(スキル標準の作成)において東京大学が作成したURAのスキル標準のことを言います。スキル標準では,研究戦略推進支援業務、プレアワード業務、ポストアワード業務の3つの中核業務とそれに関連する専門業務に区分され、22項目で構成されています。スキル標準におけるスキルは,業績(実績あるいは経験)+業務遂行能力(知識・理解力と問題解決能力)と定義されています。また、ここでいうスキルを実際に定義したスキルカードが作成されています。
「リサーチ・アドミニストレーターを育成・確保するシステムの整備」(スキル標準の作成)
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/1349663.htm
URA概論
RA協議会では,毎年新任URAを対象とした研修を実施しています。そこでURA概論に関する講義を行なっています。近年は,新型コロナウイルス感染症の影響もあり,オンラインでの研修として開催していますので,遠方の方でも参加しやすくなっています。URA概論の開催案内は当協議会のwebサイト、会員の皆様へは会員メールでご案内しております。興味のある方は,ぜひご参加ください。なお,本研修は定員設定をしています。比較的早めに定員に達しますので,参加をご希望の方はwebサイトでの情報をお見逃しなく!