三和 正人(みわ まさと)さん

九州大学、学術研究・産学官連携本部、研究推進主幹(SURA)

1991年5月University of Arkansas at Monticello (USA) 森林学部 卒業(B.S.)
1993年12月Mississippi State University (USA) 大学院修士課程(森林学部)修了(M.S.)
1999年5月Virginia Tech (USA) 大学院博士課程(森林学部)修了(Ph.D.)
1999年6月~2000年4月Virginia Tech /USDA Research Center ポスドク
2000年5月~2007年6月International Paper Company (USA) Research Forester/Manager
2007年10月~2012年9月University of Florida (USA) Assistant Scientist
2012年10月~現在 九州大学 学術研究・産学官連携本部SURA

普段どんなお仕事をしていますか?

学術研究・産学官連携本部の学術研究部門で大型プロジェクト(国際、異分野融合PJを含む)の企画、構築、申請支援をしています。また、科研費やJST戦略的創造研究推進事業などの申請書レビューやプロジェクト企画に関する学内相談なども行っています。

URAになろうと思ったきっかけは何ですか?

元はアメリカで研究をしていましたが、帰国に際し、日本の大学にURAという新たな職が出来る事を聞き、チャレンジしようと思いました。それまでの研究では、環境学分野の大型研究をマネージし、様々な領域の研究者と連携して研究を推進してきたため、その経験が活かせると思いました。

やりがいを感じるときはどういうときですか?

自分の専門分野だけではなく、様々な分野の最先端研究に触れられ、研究発展の一助となれることは研究支援職の醍醐味です。特に大きな目標に研究者と二人三脚でチャレンジし達成した時、またそれを基礎として研究者がより大きく成長していく様を見る事ができるのは嬉しい事です。

仕事で大切にしていることは何ですか?

URAは未だ発展途上の職です。その為、多くの大学では有期雇用であり、職の安定性は保証されていません。また、URAをどの様に活用するべきか定まっていない大学が多いのも事実です。ですが、そもそも職の不安定な現代において、高度専門職(プロ)として生きていく覚悟であれば、逆に短期間に様々な事業に携わることでノウハウを蓄積し、それらを自身のポートフォリオとして次にステップアップできる逞しさ、メンタリティーは必要です。常にチャレンジ精神、サイエンスへの興味、セルフスタート、コミュニケーション・プレゼンテーション力、持続力、誠実さを忘れないようにしています。

今後挑戦したいことは何ですか?

URA職のキャリアパスを作る為に、常にステップアップをしたいと考えていますし、それが可能となる仕組みを構築したいと思います。

プライベートの過ごし方を教えてください。

裁量労働制の研究者と、定時の事務を繋ぐ役目上、定時外の業務も多くありますし、また、省庁の訪問、関連企業との打合せなど、国内外の出張も多いです。その中で、息抜きできる(できれば体をうごかせる)趣味や生活パターンを確立する事が自分にとっても家族にとっても大切と考えています。

最後に、今URA職を考えている人にひとこと

URAは、大学において研究者や事務職ができない専門知識・スキルを必要とする業務を担当する専門人材です。大学の研究・教育活動を推進できるよう、短・中・長期計画の作成、挑戦的なプロジェクトの企画・構築、他研究者・事務・企業などの外部機関間との橋渡しなどを、専門知識を駆使して行います。職種としては学術研究の他、教育・教材開発、産学連携、知財管理、ベンチャー創出、IR・研究戦略、大学経営、国際法務・コンプライアンス、広報などの支援業務があります。いろいろなバックグラウンドを持った、意識の高い高度人材と研究発展を目指して協働できるのは、遣り甲斐のある仕事です。そんな仲間が増える事を楽しみにしています。

典型的な1日の行動

08:00-10:00
その日のスケジュールチェックと、今日のミーティング準備
10:00-12:00
ミーティング:研究者からの研究相談
12:00-13:00
同僚のURA達と昼食
13:00-15:00
ミーティング:執行部との打合せ
15:00-17:00
メールチェック、翌日のミーティング資料作成