URAの認定制度については,文部科学省において「リサーチ・ アドミニストレーター活動の強化に関する検討会」(以下「検討会」という。)を設置し,大学等における教育研究活動の一層の充実に向け,質保証を図る場合に考えられるURAの実務能力に係る認定の在り方に関する議論が行われてきました。その議論の結果が,平成30年(2018年)9月に「リサーチ・アドミニストレーターの質保証に資する認定制度の導入に向けた論点整理」(以下「論点整理」という。)として取りまとめられました。
この論点整理を踏まえ,文部科学省令和元年度科学技術人材養成等委託事業「リサーチ・アドミニストレーターに係る質保証制度の構築に向けた調査研究」(受託機関:金沢大学)及び文部科学省令和2年度科学技術人材養成等委託事業「リサーチ・アドミニストレーターの認定制度の実施に向けた調査・検証」(受託機関:金沢大学)が実施されました。これら委託事業を通して,論点整理で指摘された研修の内容や審査基準,審査方法,審査要件等について検討され,一部試行されました。
いずれの事業も,URA関係団体(リサーチ・アドミニストレーター協議会,研究大学コンソーシアム,学術研究懇談会,大学技術移転協議会,多能工型研究支援人材育成コンソーシアム,医療系産学連携ネットワーク協議会,科学技術振興機構)の協力を得て実施されており,その点でall JapanでURAの質保証に取り組んでいると言えるでしょう。
令和3年からは科学技術人材育成費補助金「リサーチ・アドミニストレーター等のマネジメント人材に係る質保証制度の実施」事業(3年間の予定)が行われ,質保証制度の本格実施に向けた制度設計が完結する予定です。
*文部科学省「リサーチ・アドミニストレーター活動の強化に関する検討会」によるとりまとめ
リサーチ・アドミニストレーターの質保証に資する認定制度の導入に向けた論点整理
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/035/houkoku/mext_00481.html
文部科学省令和元年度科学技術人材養成等委託事業「リサーチ・アドミニストレーターに係る質保証制度の構築に向けた調査研究」
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/1416495_00002.htm
文部科学省令和2年度科学技術人材養成等委託事業「リサーチ・アドミニストレーターの認定制度の実施に向けた調査・検証」
https://www.mext.go.jp/a_menu/jinzai/ura/detail/1416495_00003.htm